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※記事を書いたのが専門家であることを証明できる内容を記載。
【例】●●●専門医、●●●●認定医の資格を持ち、医師として約●年医療現場に立つ。
特に●●の分野に力をいれており、●●●●の診療を得意としている。20●●年●月に●●●でクリニックを開業予定。

月経移動とは、旅行や結婚式、仕事、試合、受験などの予定と生理が重なってしまいそうなときに、ホルモン剤を内服することで生理のタイミングをずらす方法です。

方法はとても簡単で、数日間、毎日1回ホルモン剤を内服していただきます。

月経移動には、生理を早める方法と、遅らせる方法の2種類があります。

生理を早める方法

  • 直前の生理の5~7日目から内服を始めます。
  • 1日1回1錠のホルモン剤を10~14日間内服をします。
  • 内服終了後、2~3日で生理が起こります。
  • 旅行やイベントの月経を避けたい時期に薬を飲まなくて済みます。
  • ずらしたい月経の前の月の生理中またはそれよりも前に受診することをお勧めします。

生理を遅らせる方法

  • 予定生理開始日の5~7日前から内服を始めます。
  • 内服は生理を起こしたくない日まで続けるので、いつまで生理を遅らせたいかによって薬を服用する期間が長くなったり短くなったりすることがあります。
  • 内服終了後、2~3日で生理が起こります。
  • 生理と重なりたくないイベント中もホルモン剤の服用が必要になるというデメリットがあります。

注意事項

  • 副作用で一番多いのは吐き気です。
    これまで月経移動の内服薬で吐き気症状が強く出たことがある方は、薬の種類を変更することもあるので受診時にお伝えください。
  • 生理周期の不定な方は、月経移動が難しいこともあるので早めにご相談ください。
  • 普段から低用量ピルを服用している方は、低用量ピルでの月経コントロールが可能です。
  • 保険が適用されないため、自費診療になります。                                  
  • 必ず医師の指示通りに服用してください。

よくあるご質問

Q
月経移動をすることで身体に悪影響はありますか?
A

一時的に月経周期を調整することになりますが、次の生理が来るとホルモンバランスは元に戻りますので、ご安心ください。

Q
月経移動は早める方法と遅らせる方法ではどちらが良いですか?
A

予定日までの日にちがどれくらいあるか、生理を避けたい期間がどのくらいか、ご本人の生理のタイミングなどによって異なります。
生理を早める方法も遅らせる方法もそれぞれメリット・デメリットもあります。
月経移動のピルご希望の患者様は、できるだけ早めの受診をおすすめします。