この記事を書いた人

※記事を書いたのが専門家であることを証明できる内容を記載。
【例】●●●専門医、●●●●認定医の資格を持ち、医師として約●年医療現場に立つ。
特に●●の分野に力をいれており、●●●●の診療を得意としている。20●●年●月に●●●でクリニックを開業予定。
目次
月経前症候群(PMS)とは
月経前症候群(PMS)は、月経前3~10日の黄体期に起こる心身にさまざまな不快な症状が現れる状態を指します。
症状の程度や現れ方は個人差がありますが、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
PMSの症状
PMSの症状は、心と体の両面に現れることが特徴です。
主な症状としては以下のようなものがあります:
身体的な症状
- 腹部の膨満感や痛み
- 胸の張りや痛み
- 頭痛
- 浮腫み
- 疲労感
- 肌荒れやにきび
- 下痢や便秘
- 眠気
- 食欲増加
精神的な症状
- イライラや怒りっぽさ
- 感情の起伏が激しくなる
- 気分の落ち込み、不安感、憂鬱感
- 集中力の低下、無気力
- 睡眠トラブル
これらの症状が月経の始まりとともに軽減する場合、PMSの可能性が高いです。
PMSの原因
PMSの正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。
1.ホルモンバランスの変化
月経周期に伴うエストロゲンやプロゲステロンの増減が、心身に影響を及ぼします。
2.神経伝達物質の影響
セロトニンの変動が気分や感情のコントロールに影響し、精神的な症状を引き起こすとされています。
3.生活習慣やストレス
不規則な生活やストレスがPMSを悪化させることがあります。
4.栄養不足
ビタミンB6やカルシウム、マグネシウム不足が症状を悪化させる可能性があります。
PMSの検査
現在、医学的な検査でのPMSの客観的な指標はありません。
月経前に生じる症状が、他の似ている症状のある疾患ではないことの確認を行い、月経周期と症状の変化、月経開始後に症状が軽減・消失することを確認することで診断をつけていきます。
PMSの治療
生活の改善
- 休養と睡眠を十分にとる。
- 適度な運動を取り入れる。
- 喫煙や飲酒を控えるようにする。
- 果物・乳製品・食物繊維・豆類・カルシウム・マグネシウムの摂取量を増やす。
- 塩分の過剰摂取に注意する。(ファーストフードやコンビニ弁当など)
- ストレスをなるべくためないように心がける。
薬物療法
- 低用量ピル:排卵を抑制することで症状改善につなげていきます。
- 漢方薬:漢方薬でも症状緩和することがあります。
- 精神的な症状が強い方に関しては、SSRIなどが有効な場合もあります。
月経前症候群(PMS)は多くの女性が経験する症状ですが、適切な対処法を知ることで、症状を軽減し、生活の質を向上させることが可能です。
日常生活の改善だけでなく、医療的なサポートを受けることで症状をコントロールできる場合もあります。
当院では、PMSにお悩みの方に対して丁寧な診察と治療を行っています。
お気軽にご相談ください。あなたの症状に合わせた最適なアプローチをご提案します。