この記事を書いた人

産婦人科専門医、マンモグラフィ読影認定医の資格を持ち、医師として約10年医療現場に立つ。
特に婦人科の分野に力を入れている。
2026年4月に横浜市金沢八景でクリニックを開業予定。
目次
自分に合った避妊方法を見つけましょう
避妊とは、望まない妊娠を防ぐための手段です。
「まだ妊娠は考えていない」「体調を整えるまで計画的に考えたい」など、ライフスタイルや将来の妊娠希望に応じて、適切な避妊方法を選ぶことがとても大切です。
避妊はパートナーとの大切な話題でもあり、女性が自分の体と向き合うための選択でもあります。
産婦人科では、確実性の高い避妊方法を中心に、それぞれの体質やライフプランに合わせたご提案が可能です。
主な避妊方法とその特徴
避妊方法にはさまざまな種類がありますが、代表的な方法には以下のようなものがあります。
低用量ピル(経口避妊薬)
女性が毎日服用することで排卵を抑え、妊娠を防ぐ方法です。
正しく飲めば99%以上の高い避妊効果があります。
月経痛や月経量の軽減、PMSの改善効果も期待できます。
ただし、飲み忘れにによる避妊効果低下のデメリットがあること、また、吐き気や不正出血、頭痛といった副作用が飲み始めに出ることもあります。
ただし、性感染症の予防にはならないので、コンドームとの併用が望ましいです。
子宮内避妊具(IUD)
ピルと同等の避妊効果を得ることができます。
子宮の中に小さなリングを挿入して、長期間妊娠を防ぐ方法です。
一度挿入することで5年間有効であり、ピルの様に飲み忘れによる避妊効果が下がるリスクはないというメリットはあります。
ただ、リング挿入時は痛みがあること、挿入後は不正出血が継続することもあることがデメリットとして上げられます。
コンドーム
避妊効果としては82%ほどと言われています。
最も身近な避妊法ですが、膣内に脱落してしまったり、破れてしまったりすると避妊効果が下がります。
万が一、脱落や破れてしまった場合はアフターピル(緊急避妊薬)の使用を検討してください。また、性感染症の予防効果もあるため、他の方法と併用するのが理想的です。
自分で選ぶ避妊の大切さ
「なんとなくコンドームだけ使っている」「避妊について深く考えたことがない」という方も多いかもしれません。
しかし、避妊は女性の体と心の健康を守る手段であり、自分に合った方法を選ぶことで、安心して日常生活を送ることができます。
ピルや子宮内避妊具などは、医師の診察と処方が必要です。
「副作用が不安」「生理への影響が気になる」といった疑問も、診察の中でしっかりとご説明します。
自分に合う避妊法は年齢や生活スタイルによっても変わっていくため、定期的な見直しもおすすめです。
こんな方には婦人科での相談をおすすめします。
- 長期的に避妊したい方
- ピルに興味があるが不安がある方
- コンドームだけでの避妊に不安を感じている方
- 生理の悩みと避妊を同時に改善したい方
- パートナーとの避妊について話しづらい方
避妊は、女性が自分らしく生きるための選択のひとつです。
「今の自分に合った方法を知りたい」「妊娠は将来考えているけど、今は避けたい」そんな気持ちに、産婦人科はしっかり寄り添います。
避妊のご相談はお気軽に
避妊について正しく理解し、自分の体に合った方法を選ぶことは、将来の妊娠にも良い影響を与えます。
当院では、初めての方でも安心してご相談いただけるよう、わかりやすく丁寧なご説明を心がけています。
不安なこと、気になることがあれば、どんな些細なことでもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。
避妊は、自分の体を大切にする第一歩です。