この記事を書いた人

※記事を書いたのが専門家であることを証明できる内容を記載。
【例】●●●専門医、●●●●認定医の資格を持ち、医師として約●年医療現場に立つ。
特に●●の分野に力をいれており、●●●●の診療を得意としている。20●●年●月に●●●でクリニックを開業予定。
目次
子宮頸管ポリープとは
子宮頸管ポリープとは、子宮の入り口にできる良性の腫瘍の一種です。
多くは1cm未満の小さなものですが、2cm以上の大きなものや複数できることもあります。ポリープの多くは良性で、がん化することはまれですが、症状がある場合や大きい場合は切除がすすめられます。
無症状の方が多く、定期健診や不正出血の精査で偶然見つかることもあり、比較的よく見られる婦人科の病変です。
子宮頸管ポリープの原因
明確な原因は解明されていませんが、ホルモンバランスの変化や慢性的な炎症、物理的刺激などが関係していると考えられています。妊娠・出産の経験がある方や、月経が不規則な方、40代以降の女性に多く見られる傾向があります。
子宮頸管ポリープの症状
多くの場合、子宮頸管ポリープは自覚症状がありません。しかし、一部の方ではおりものの増加や性行為後の出血、月経と無関係な出血(不正性器出血)などの症状がみられることがあります。
こうした症状は、ポリープが刺激を受けたり炎症を伴っている場合に起こりやすく、放置すると出血が頻繁になったり感染のリスクが高まることがあります。
子宮頸管ポリープと不正性器出血
子宮頸管ポリープの代表的な症状のひとつが不正性器出血です。
特に月経とは関係のない時期の出血や性交後に出血する場合は、子宮頸管にポリープができている可能性があります。
出血量は少量のことも多いですが、出血が繰り返される場合や、おりものに血が混じるような場合も含め、不正性器出血の症状がある場合は、婦人科の受診をおすすめします。
子宮頸管ポリープを放置するとどうなる?
無症状で小さなポリープの場合は、すぐに治療を必要としないこともありますが、放置することで徐々に大きくなり、出血や感染の原因になることもあります。中には繰り返し出血を起こすことで、生活に支障が出る方もいます。
見つかった場合は医師の判断に従い、必要に応じて切除を検討することが大切です。
子宮頸管ポリープの治療方法
治療は主に外来での切除となります。専用の器具を使ってポリープを根元から切除し、痛みもほとんどなく短時間で終了します。局所麻酔が必要な場合もありますが、多くは無麻酔で行われ、日帰りでの処置が可能です。切除後は一時的に少量の出血があることがありますが、数日で治まることがほとんどです。切除したポリープは病理検査に出し、悪性かどうかを確認します。
子宮頸管ポリープと不妊の関係
子宮頸管ポリープは、妊娠を希望される方にとっても気になる存在です。ポリープが子宮の入り口をふさいでしまい、精子の通過や着床に影響を与えると考えられる場合には、妊娠しにくくなる可能性があります。そのため、不妊検査の一環として発見された場合や、妊活中に不正出血がある場合は、切除を検討することがあります。妊娠を希望する方は、タイミングや治療方針について医師とよく相談することが大切です。
気になる出血や違和感があれば早めに婦人科へ
子宮頸管ポリープは、多くの場合は良性で簡単に取り除くことができる病変です。
しかし、不正性器出血などの症状がある場合は放置せず、早めに婦人科を受診し適切な処置を受けることで症状が改善し安心にも繋がります。